読書メモ:2016年2月

非線形科学 同期する世界 蔵本由紀

 蔵本先生の本はいつも楽しく読むことが出来ますが、今回も勉強になることが多く面白かったです。以下ノート代わりに羅列。:・送電線も同期システム。・集団同期の解除には、脱同期と動的クオラムセンシングがある。・電気うなぎには、強電気魚と弱電気魚がいる。・弱電気魚のアイゲンマニアにおいて、個々のペースメーカーニューロンは、ヒトの視交叉上核の場合とは異なり、それぞれのニューロンの同期のズレが異様に少ない。・自立分散システムの有用さ。

 

 

統計学が最強の学問である 西内啓

 本の題名が今風というか、狙ってる感じなので中身どうなのかなって思っていましたが、読んでみるととても分かりやすい統計学の本でした。一通り大学で統計学を学ぶ前に読めていたら、もう少し授業の内容も簡単に入ってきたのかなあーと。ビックデータがはやっているけど、本当にビックなデータでやる必要があるの?とか、その統計って意味あるの?とか、実際の例をひきながら、平易な言葉で説明されていました。ただもう少し文体というか言葉遣いが丁寧だともっと読みやすいのになーとも思いました。

 

 

儲けたいなら科学なんじゃないの? 堀江貴文、成毛眞

 自分の専門的な分野に関しては、おかしなことを言っているなあと分かるところも多かった。でもそういうことを差し引いても、自分が非専門分野について、著者らと同じくらいのレベルで語れるかというと、あまり自信がない。宇宙分野の話については、全然知らないことも多かった。そのあたり、もっと色々な分野のことを勉強していかないと駄目だなーと反省。「この本を読んでいるあたり、既にイノベーターではなくて、earlyアダプター」だとか、「本物のベンチャーは、全部サイエンスにのっとって出てくる」という言葉が良かった。

 

 

東大准教授に教わる「人工知能って、そんなことまでできるんですか?」 松尾豊、塩野誠

 対談形式で人工知能の現状と今後を語った本。人工知能が社会をどう変革するかに関して、第一線の研究者の考えが語られていて、とても面白い。人工知能の進歩に伴い、人のあり方や社会のあり方の根本的なところへ、問いかけがされている。そういう現状のなかで、私たちは今後どのようにいきていくべきか。そういったことを考える契機になるような良い本だった。

 

 

みんなのビッグデータ: リアリティ・マイニングから見える世界 ネイサン・イーグル、ケイト・グリーン

 何冊かビッグデータ関連の本を読んだ後だと、結構どこかに書いてあることが多くて、驚きのあることはあんまりなかった。じゃあ学ぶ初めにこの本をとっていれば良かったかというと、翻訳された文章があんまり読みやすいものじゃないから、きっと分かりづらかったと思う。良いところをあえて挙げるなら、ビッグデータのあり方を、個人、街、国、世界の単位というように、スケール毎に分けて考えるやり方は分かりやすくて良いなと思った。

 

 

ビッグデータの覇者たち 海部美知

 ビックデータを勉強したくて手に取った一冊目。データには無機的なものと有機的なものがある、という区別は分かりやすかった。ビックデータというワードが出てくるとき、そのデータ自体に論点がおかれているのか、解析手法に論点がおかれているのかに注意すると、議論が分かりやすいというのも勉強になった。オバマの大統領選挙やヒッグズ粒子の発見、冥王星の準惑星への転落、そういうことにビックデータが使われているとは知らなかったのでへ〜という感じ。個人的には、ビックデータとしての生物ゲノムの話がもう一歩欲しかった。

 

 

(この記事は、以前、読書メーターに記録していたものです。)

 

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