読書メモ:2016年9月

父よ、ロング・グッドバイ 男の介護日誌 盛田 隆二

 自分の父親が介護の必要になったら、実際どうなるだろうと常に想像しながら読んでいた。著者の介護体験は、実際に介護を体験した人にとっては共感のストーリなのかもしれないが、まだそういう状況になっていない自分にとっては、将来に備えるための非常大切なストーリーだった。自分と同い年くらいの人には是非読んで欲しいなあと思った。

 

 

 

園長先生は108歳! 榎並悦子

 108歳で現役の幼稚園の園長先生を勤めている小笹サキ先生や、先生の勤めている幼稚園の様子を収めた本。巻頭に拈華微笑という言葉がつけられているように、先生の心の暖かな様子が写真を通して伝わってくる。ところどころにでてくる禅語が、うまく写真を引き立てているようで、読んでいて澄んだ気持ちになる本だ。

 

 

 

目の見えない人は世界をどう見ているのか 伊藤亜紗

 新書というと当たり外れが結構あるイメージだけど、本書は当たりだった。”目が見えない”ということをハンディキャップではなく、異なる世界を知るきっかけとして捉えると、目の見えない人は、そういう世界の水先案内人である。目の見えない人は空間をどう捉えているか、身体感覚をどのように持ち、スポーツや美術鑑賞をどのように行うか、ユーモアやウィットを持ってどのように世界を和らげているか、など、いくつかの興味深い観点からそういう世界を教えてくれる、とても良い本だ。

 

 

 

(この記事は、以前、読書メーターに記録していたものです。)

 




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