豊平峡ダムの紅葉

北海道、特に札幌市街は、ちょうど今が紅葉の見頃で、山の方なんかはもう散り始めている。先週末、定山渓に紅葉を見に行ったが、そのタイミングが一番見頃な良い時だったかなと思う。

紅葉狩りの場所は、定山渓。定山渓は、札幌市の広大な南区ゾーンに位置する温泉街で、また、札幌から洞爺湖や支笏湖方面を通る途中にある景勝地。札幌駅からは、渋滞がなければ車で一時間くらいだが、中山峠に向かう道は、だいたいいつも渋滞するので、一時間半から二時間くらいは、いつもかかる。定山渓の名前の由来は、この地域に湯治場を作った、美泉定山という人物に由来するようだ。

実は昨年の紅葉の時期にも、このあたりを見に来ていたのだが、それと比較すると、今年は紅葉の赤色成分が少なかった。それでも、紅葉した山はやはり良い感じ。

ランチを、森の謳で食べたあと、まだ時間もあったので、定山渓温泉街から車ですぐのネクスト紅葉スポット、豊平峡ダムへも行ってみた。これが思いもよらぬ展開になるとは、このときは予想していなかった。

まずその日の朝、出発前に、時間があったら豊平峡ダムへも行きたいなと思って、定山渓温泉街からの道順を確認していたのだが、カーナビは、そこで確認した道とは、異なるルートを案内してきた。中山峠へ向かう道の途中を右折してね、という道順である。何回か通ったことのある中山峠は、記憶だと一本道で、そこに曲がるところなんてあったかな?という様なところなので、あれ?という感じは、まずそこで感じた。そこで選択になるのだが、しかし、どっちが面白そうかと考えたときに、当然知らない道を行く方が面白そうなので、カーナビに従うことにした。

順調に一本道を進んでいくと、驚いたことに、脇道があった。登ってきた山を下っていく様な道で、舗装されていないので非常に凸凹である。本当にこの先に、ダムがあるのかな?という気持ちのもと、10回くらいのヘアピンを超えた先に、車が2台止まっていた。どうやら先客がいたらしい。しかし、車が止まっているところは、単に開けているだけで、全然景色は良くない。車の主は、外国から来た観光客の様で、なんとか良さそうな景色を探して、写真を撮っていた。

ここで自分たちも写真を撮ることは出来たが、せっかく来たのに、この景色では物足りない。それと自分には自信があった。そう、カーナビ様は、まだ「目的地に到着しました。案内を終了します。」の宣言をしていないのだ。

一抹の不安と、外国のお客さんたちの、おいおい、これ以上いくのか?と、言いたげな視線を感じながら、アクセルを再び踏んで、山を下った。

すると、この景色。

なんかのパンフレットにでも載ってそうなすごくいい景色。しかも全然人がおらず、独占である。こんなところで、クマでも出てきたら、人知れず、食べられてしまいそうというくらい、周りに誰もおらず、美しい景色である。と、しばらく景色を堪能していたら、さっきの外国の方が、車を進めて、やってきた。どうやら自分たちの様子を見て、後から追てきたようだ。さっきとはうってかわって、良い笑顔で写真を撮っていた。良いことをしたものである。

さて、そろそろ帰ろうかと思ったが、問題があった。元来た道を戻るのか、この先に行くのか、ということである。橋を越えた先は、さっきの道よりも荒れていそうだ。しかし、ナビを見ると、当初行こうかと思っていた道にどうやら通じているらしく、ちょうどダムを一周するような形で、つながっているようだ。と、なれば、行くしかない。

というわけで、今度は登りになっている悪路を進んだ。ごつごつした石が多いため、スピードも出せず、のろのろとした足取りである。しばらく進んで、後悔を感じ始める30分くらいしたときに、思いがけず野生の鹿に遭遇した。鹿というと、角や可愛らしいフェイスに目が行きがちだが、警戒時に広がるお尻の白いふかふかも可愛いものである。

 

さて、そうこうしながら、もう完全に後悔を感じながら、進んだ先にようやくダムがあった。

・・・だが!そこで非常に大きな問題にぶつかった。ゲートで、道路が封鎖されているのである。どうやら、正規ルートで来ないとダムには入れないらしい。しかし、下りのところから含めて、トータルで、1時間弱くらい山道を運転してきたので、後戻りするのはもう嫌だ。そこで、このゲートを開くわけないはいかないか、ということを係りの人と交渉することとした。

結論からいうと、開けてもらえなかった。人を変え、問い合わせ先を変え、国土交通省がなんやらかんやらとかいうやりとりを経て、最終的な結論は、やっぱり開けれません。開けて欲しいなら、許可証を持って来いと。対応してくれたおじさんは、THEお役所仕事、といった感じの仕事で、いかに無駄な仕事をしないように、対応するかという様子で、とても悲しかったが、不幸中の幸いというか、受付の気の優しそうな女の方は、心から気の毒そうに心配してくれたので、そこだけは救いであった。

仕方がないので、来た道を引き返すか…、と思って車に戻ろうとすると、隘路に車が4台詰まっている。どうやら、さっきの外国人観光客は、ここまでついてきたのと、別の若いカップル (話を聞くとどうやらカーナビにこの人達も案内されたらしい)の車が、帰り道を塞いでいた。

一応、これだけ人数が集まれば、ゲートを開ける気になるか?と思って、再度交渉してみたが、やはり役所の規範を忠実に守るおじさんは、全く取り合ってくれなかった。

(念のため断っておくが、ダムの管理という重要な仕事なので、決められたルールを厳密に運用するというおじさんの態度は、理があると思うし、逆にそんなに簡単に、おじさんの一存でルールの例外をばんばん許可してたら不安になるので、おじさんの対応自体には、なんら問題を感じていない。ただ、それだったら、山道入るところに、この先行き止まりという看板を表示しておいて欲しい、という気持ちを強く持ったのだった…。)

そんなこんなで、結局、山道をがたがた帰らざるをえなかったのだが、同じ境遇の人がいて、愚痴りあう過程で、謎の連帯感が生まれていたから、(なんなら、無事山道を帰ったら、打ち上げでもしますか?って言い出しそうになる感じ) 、帰りはそんなにストレスではなかった。

という訳で、豊平峡ダムへ見学へ行く際は、道順にお気をつけ下さいませ。

 

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